Return of the text 1.3

 

■はじめに

 テキストファイルの改行コードは、Macintosh、MS-DOS(Windows)、UNIXと、なんでOSによってみんな違うのでしょうか。Macユーザーにとっては、DOSのテキストはなんだかゴミが付いてるし、UNIXのテキストは改行が全然なくてひどいものです。

 というわけで、世の中には(特にフリー/シェアウェアの世界には)この改行コードの変換をするプログラムがたくさんあります。しかし私は個人的に、どうもデザインや使い勝手がいいものが見つけられずにいました。具体的には、複数の形式を一度に、ひとつの形式に変換できるようなものが欲しかったのです。

 

■Return of the text について

 Return of the textは、テキストファイルの改行コードを、Macintosh、MS-DOS、UNIXの形式に、それぞれ変換するためのアプリケーションです。システム7以降で動作します。

 

■基本的な使い方

 Finderで、テキストファイルのアイコンを、Return of the textのアイコンにドラッグ&ドロップして開いてください。同時に複数のテキストファイルを開くこともできます。

 

 Return of the textが起動し、開いたファイルの数だけ下の図のようなウィンドウが開きます。ウィンドウのタイトルバーにファイル名が表示されます。

 

 Return of the textは、テキストファイルの形式を調べて表示します。ラジオボタンで、変換する形式を選択して[変換]ボタンをクリックしてください。改行コードが変換され、ウィンドウが閉じます。

 

■プルダウンメニュー

・アップルメニュー

 

 “Return of the text について...”を選択すると、下の図のような作者の自己主張(^^;)が表示されます。マウスクリックするか、任意のキーを押すと閉じます。

 

・ファイルメニュー

 

 “開く...”を選択すると、オープンダイアログが開きテキストファイルを開くことができます。MacOS 8.5ではシフトキーを押しながらクリックすることによって、複数のファイルを同時に開くこともできます。通常はこのメニューから開くよりも、Finderでドラッグ&ドロップして開くほうが楽でいいでしょう。

 “閉じる”を選択すると、開いているウィンドウを閉じます。この場合、改行コードの変換は行われません。ウィンドウのクローズボックスをクリックしても同じです。

 “環境設定...”を選択すると、下の図のような「環境設定」ダイアログが表示されます。内容の説明は省略します(^^;) わかりますよね。

 

 “終了”を選択すると、Return of the textが終了します。開かれているウィンドウがあっても改行コードの変換は行われません。

・編集メニュー

  Return of the textでは、編集メニューは使用しません。アップルが「使わなくても付けろ」と言っているので付けました(^_^)

・変換メニュー

 

 “変換”を選択すると、いちばん手前にあるウィンドウを変換して閉じます。つまり、ウィンドウの[変換]ボタンをクリックするのと同じです。蛇足ですかね(^^;)

 “全てMac形式に”を選択すると、開かれているテキストファイルを全てMac形式に変換してウィンドウを閉じます。

 “全てMS-DOS形式に”を選択すると、開かれているテキストファイルを全てMS-DOS形式に変換してウィンドウを閉じます。

 “全てUNIX形式に”を選択すると、開かれているテキストファイルを全てUNIX形式に変換してウィンドウを閉じます。

 

■メモリ使用量について

 Return of the textは、かなりメモリを食います(^^;) おそらく、開くテキストサイズの倍ぐらいの空きメモリがないと、変換までできません。そのかわり、かなり大きなファイルを変換しても、それほど待たされることはないと思います。

 

■注意!!

  Return of the textは、開かれたテキストファイルを直接変更します。同様のソフトウェアの多くは、ファイル名を変更したりして元のファイルを残していますが、使い勝手の面であえてこうしました。元のファイルが必要な場合にはコピーを取ってから変換してください。また、Return of the textの信頼性についても当然100%の保証はできません。みなさん御自身のリスクで使用してください。

 

■おわりに

 Return of the textはフリーウェアです。扱いについては、一般的なフリーウェアと同等と考えてください。著作権は私、浅利哲に帰属します。配布は自由ですが、BBS等に転載する場合は電子メールで連絡していただければ幸いです。


変更来歴

Ver 1.3 (December 1998)

・MacOS 8.5のナビゲーション・サービスに対応

Ver 1.2.1 (August 1997)

・Mac OS 8 に対応
・QuickTimeがインストールされていないと起動しない問題を修正(PowerMacintoshのみ)

Ver 1.2 (April 1996)

・PowerPCネイティブに対応(FATバイナリ)
・空きメモリが少ないときの安定性を向上
・「環境設定」ダイアログが出ている状態でのドラッグ&ドロップを禁止

Ver 1.1 (June 1995)

・「環境設定」ダイアログで起動オプションを設定できるように変更
・デザインを一部変更
・システム7.5でアップルメニューが階層化しない問題を修正


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