私は最近インターネットアクセス用にNTT-TE東京のMN128-SOHOというダイアルアップルーターを購入しました。これはなかなか素晴らしい機械です。通常のダイアルアップ接続サービスで複数のコンピュータからの同時接続が可能になります。
ところで,普通ダイアルアップルーターには定期的に通信状態を監視して,ある一定時間通信がなかった場合,自動的に接続を切断する機能があります。これはなくてはならない機能ではありますが,実際には昼間は電話代がかかるので切断するまでの時間はなるべく短くしたい。しかし,夜の11時からはテレホーダイの時間帯なので勝手に切れてほしくない。この設定を時間によっていちいち変更するのは面倒です。そこで,通信があれば切断しないのだから,定期的に通信を行いルーターが切断しないようにするプログラムを作ってみました。
また,ユーザー側で自動切断しないように設定していても,プロバイダ側が同様の設定を行っている場合もあります。通常のモデムやTAで接続されている方もどうぞお使いください。
WakeupRouterは,定期的に通信を行うことによって,ダイアルアップルーターが回線を切断しないようにするアプリケーションです。時間帯によって接続を制御することもできます。
動作環境は,OpenTransportがインストールされたシステム7.5以上のシステムです。MacTCPでは動作しません。
初めてWakeupRouterを起動すると,次のようなダイアログが表示されます。
WakeupRouterは,指定されたホストコンピュータと単純な通信(Ping)を行うことによって,回線の切断を回避します。そのため,通信をするホストを指定する必要があります。ここにはルーターより外のホストを指定します。ドメイン名,またはIPアドレスを入力してください。
次に通信を行う間隔をポップアップメニューから選択してください。切断までの時間が2分なら間隔は1分程度がいいでしょう。
例えばテレホーダイの時間帯のみ通信を行いたい場合は,指定された時間帯のみ接続チェックボックスをチェックし,ポップアップメニューで時間の範囲を選択してください。これで,選択した時間帯のみ通信を行うようになります。
エラー時にアラートを表示するチェックボックスをチェックすると,通信エラーが発生した場合にアラートが表示されます。チェックをはずすとアラートは表示されません。通常はチェックしておくことをお勧めします。
OKボタンをクリックすると,処理が開始されます。環境設定は次回起動時からは出なくなります。再設定する場合は,ファイルメニューから環境設定...を選択してください。
WakeupRouterはフリーウェアです。著作権は浅利哲が保有しています。配布は自由ですが、BBS等に転載する場合には電子メールで連絡していただければ幸いです。
最後に、万が一あなたがWakeupRouterを使用して何らかの被害を被っても、作者は何の責任も取りません。御自身のリスクでご使用ください。
※バージョン1.0.1をリリース後,作者は専用線環境を得てWakeupRouterが必要なくなりました。今後バージョンアップがあるかどうかはユーザーのみなさんの要望次第となります(^^;)
・エラー発生時のアラート表示/非常時を選択できるように変更
・エラーが発生してもWakeupRouterを終了せずに処理を続けるように変更
・WakeupRouter起動中に(モデムの回線切断/再接続等の理由で)Macintoshの
IPアドレスが変わった場合,うまく通信が行われなくなる問題を修正
・通信を行うホストを変更してもWakeupRouterを再起動するまで実際の通信先が
変わらない問題を修正
・動作時間を細かく設定できるように変更
・68K Macintoshに対応