AからはじめるC

- CodeWarriorではじめるMacintoshプログラミング -

表紙

 1997年の春にBNNから本を出版しました。MacintoshのCプログラミングの入門書です。Macintoshでプログラミングをしてみたいと思っている方が最初に読むべき、ほんとうの入門書として書きました。

※現在では入手は難しいと思います。


はじめに

 あなたはパソコンを買ったら何をしますか? ワープロ、お絵かき、パソコン通信? 最近はやりのインターネット? 私が子供だった頃、この問いの答えでいちばん多かったのは「プログラミング」でした。それもそのはず、今みたいにいろんなソフトウェアは売っていません。無いモノは作るしかなかったのです。誰もが簡単なBASIC言語を利用してプログラミングをしたものです。

 Macintoshでプログラミングをしてみたい。そう思う人も少なくないと思います。しかし、かつてのようにプログラミングは簡単ではありません。Macintoshで「ソフトウェア」と呼べるものを作るには、たくさんのハードルを越えなくてはなりません。まず、プログラミング言語を学び、MacintoshのToolBoxについて学び、はたまた数多くの資料の中から自分に必要なものを探さなくてはなりません。仕事としてやっていくのならともかく、とても趣味でこなしていくのは大変です。入門書と名の付いている本の中にも、ホントに「入門」なのかと疑問に思うものもあります。

 この本は、Macintoshでプログラミングをしてみたいと思っているあなたのためのものです。必要なのは、Macintoshの基本的な使い方を知っていることだけです。HyperCardで何かを作ったことがあれば尚よいでしょう。そして、いちばん大事な、何か作りたいと思う気持ちがあれば万全です。

 1冊の本では、ほんの少しの事柄しか扱うことができませんが、きっと残りの多くもこの本で学んだことの応用となるはずです。この本があなたにとって「自分で学んでいけるようになる」きっかけになれれば幸いです。

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