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2007年4月18日
ゴールドベルク変奏曲(1955年)の再創造
この日記でCDのレビューなんて始めるとキリがないのでやらないことにしているのですが、先日興味深いアルバムを買ったので感想を書いてみたいと思います。グレン・グールド/バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1955年)の再創造 ——Zenph Re-Performanceです。故グレン・グールドの1955年録音の名盤、バッハのゴールドベルク変奏曲を、Zenphというソフトウェアで解析してデータ化し、ヤマハの自動演奏ピアノで鳴らして再録音したものです。コンピューターに関わる者として、そして昔DTMにもハマっていた者として興味津々でした。ちなみに下の写真の左(下)側はオリジナルのCDです。
実際、MIDIで自動演奏された電子ピアノでも本物かどうかは聴き分けられないので(られる人もいるかもしれませんが)難しいのはデータ化のほうですよね。ピアノの独奏だからこそできたのだと思いますが、再現性はかなり高いと思います。普通に楽しめますね。コンピューターによる演奏であることを受け入れられるかどうか、そういった精神的葛藤のほうが大きいかもしれません(^^;) 個人的には、スピーカーで聴くときはオリジナル盤、ヘッドフォンで聴くときは再創造盤という感じで聴いていきたいと思っています。
未来を予感させるとても実験的なCDだと思いますが、例えばこれよりもっと古い、商品化が困難なほど保存状態の悪い過去の名演などを、こうやってアルバム化できれば、それはそれで価値があるかもしれません。果たしてこれに続くものは出てくるでしょうか?
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