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2007年10月12日
ダビング10は誰のために?
7/14の日記のその後です。地上波デジタル放送のコピーワンスを緩和して9回までコピーできるようにする例の案、どうやらダビング10(ダビングテン)という愛称で実現に向かいそうですね。内容については前回書いたので繰り返しませんが、1つだけ疑問があります。このダビング10、いったいどういう層のユーザーにとって、どういうメリットがあるのでしょう?
例えば、私はHDD/DVDレコーダーを数台所有していて、普段からDVD-Rメディアを大量に消費するヘビーユーザーですが、まだデジタルチューナーを搭載したレコーダーは買ったことがありません。理由はもちろんコピーワンスがあるからです。これがなければおそらく既に1台や2台は購入していたはずで、そういう意味ではコピーワンスのせいでレコーダーが売れないという家電メーカーの主張は正しいと思います。
しかし、コピーワンスがダビング10になったことでその問題が解決されると思ってもらっては困ります。ダビング10対応のレコーダーが出てきても、依然として私は買わないだろうと思います。理由は前回書いた通りです。
では、そんなマニアックなユーザーは少数派、一般ユーザーのためになるかどうか考えてみましょう。例えば私の母親はDVDレコーダーを日常的に使用していますが、DVD-Rに焼いて残したりすることは全くないライトユーザーです。HDDに録画した番組は見たら消してしまいます。おそらくこういうユーザーがいちばん多いのではないでしょうか。こういう人たちにとっては、コピー制御などあってもなくても何の問題もありません。コピーしませんから(^^;) つまり、彼らにとっても今回のダビング10は何のメリットもないのです。
それでは、この間のミドルユーザーはどうでしょう。例えば、複数のレコーダーを所有したり、PCで編集したりするほどマニアックではないけど、たまに気に入ったものをディスクに焼いて保存版とする程度のユーザー。HDD内の番組はおそらく時期が来れば削除することになるでしょうし(容量は無限じゃない)その前に故障するかもしれません。そうなると保存版のディスクはコピーワンスだろうがダビング10だろうが同じことで、またしてもダビング10のメリットはありません。
それでは、いったいダビング10は誰のためにあるのでしょう? いくつか思いつくメリットもないわけではないのですが、どれもたいしたことじゃないんだよなぁ(^^;) コピーワンスへの批判が大きくなったので、とりあえずそれをかわすために考えた方法としか思えません。確かに、聞こえはいいよね。
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