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2014年9月 2日
松田聖子のSACD
松田聖子の初期のアルバムがSACD化されることになったそうです。世代的にはド真ん中で、大ヒットした青い珊瑚礁には子供ながらに大きな衝撃を感じていた私ですが、レコードやCDを買ったことはありません。
まあつまり、それほど思い入れがあるわけではないのですが、今回この話題を取り上げた理由は、その売り方です。Stereo Soundというオーディオ雑誌が企画して、販売まで行っているのです。通信販売と一部の店舗のみという売り方も、かなり地味です。松田聖子といえば当時のCBSソニーの花形的なアーティストだったわけですが、そういう大物の音源を、こんな小規模な形で世に出すことが可能なのですね。ソニー側も大きな決断だったのではないでしょうか。
実際のところ、SACDというメディア自体、かろうじて生き残ってはいますが、もうかつてのCDのように普及することはないでしょう。一部のマニアのものとして細々と続いていくのがせいぜいです。そうなるとソニーなどの大手レコード会社が大々的に売るのは難しいわけで、彼等が所有している過去の膨大な音源がSACDとして日の目を見る可能性は低いです。それを、こういう形でならリリースできるということであれば、素晴らしい試みですね。まあ、最近ではハイレゾ配信という方向性もあるので、少し前よりはやりやすい環境が整いつつあるとは思いますが、うまいことこの流れが軌道に乗って、他のアーティストへと続いて欲しいですね。
ちなみに、当然の疑問として出てくるであろう、こういった古いアルバムをSACD化することの是非ですが、音源がアナログ録音であれば、その価値があるというのが私の持論です。今回の松田聖子のアルバムの場合、5枚目まではアナログマスターからのリマスタリングのようなので、ちょっと聴いてみたい気はしますね。たぶん、いつまでも買えるわけではないと思うので、欲しい人はすぐにでも買っておくべきでしょう(^^;)
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