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2014年10月23日
Prefs Editor
最近はMac OS向けのネイティブアプリの開発の仕事はめっきり減っているのですが、先日、とある古いソフトのサポートで久々にいじる機会がありました。そのとき、Prefs Editorというフリーソフトを見つけました。アプリの初期設定ファイルなどで使われている、プロパティリスト(.plist)ファイルを編集するためのソフトです。
このアプリの有用性を知ってもらうには、少々歴史を語らねばなりません(^^;) プロパティリストファイルはMac OS Xのバージョンが上がるにつれ、どんどん扱い方が変わっているのです。
Mac OS Xができた頃、プロパティリストファイルはテキストファイル(XMLファイル)だったので、テキストエディタで編集ができました。そのため、客先でも内容をチェックしたり編集したりといった作業が普通にできました。
Mac OS X 10.4では、プロパティリストファイルはバイナリファイルになり、専用アプリで編集しなければならなくなりました。しかし、Xcode(Mac OS X向けのアプリケーション開発環境)にProperty List Editorというツールが含まれていたので(これはバイナリになる以前から存在していた)簡単に編集ができました。単独でも動作するアプリだったので、私はこれをUSBメモリに入れて持ち歩いていました。
その後、Mac OS X 10.7の頃でしょうか、Property List EditorはXcodeに統合され、単独で動作するアプリはなくなりました。Xcodeは巨大で、インストールにも時間がかかるため、この頃から客先でのプロパティリストの編集は困難になりました。
更にMac OS X 10.9では、このプロパティリストファイルはOSによりキャッシュされるようになり、削除や編集をしても勝手にキャッシュ前に戻されてしまうという、とんでもない制限がつきました。ターミナルからコマンドを打って、このキャッシュ機能をオフにした上で編集するといった泥臭い手順が必要になり、自分の開発マシンでやるにしても、かなり面倒な作業になってしまいました。まあ、一般ユーザーには影響が少ないのかもしれませんが、甚だプログラマ泣かせな仕様変更です。
そこでPrefs Editorです。このフリーソフトがいつごろ世に出たのか分かりませんが(おそらく昨年?)これを使えば以前のProperty List Editorと同じ感覚でプロパティリストの編集が行えます。たいへん良いものを見つけました。
ちなみにソースコードを見ると、このプログラムはXojo(旧REALbasic)製なんですね。まだ生き残っていたとは・・・(失礼(^^;) )
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