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2021年8月 6日

SHARP X1C その2

カテゴリー: レトロPC

7/27の日記のその後です。あれから、まずHu-BASICのテープをバックアップしなければと思ってずっと調べていたのですが、意外にもあまり情報がありません。BASICのマシン語モニタを使ってできそうな気もするのですが、マニュアルも何もないので、具体的な方法が分かりません。

ネットを調べていて1つだけ見つけられたのが、バックアップ活用テクニックという古い(1985年!)雑誌の2号目(PART 2)に、X1用のコピーツールが載っているということでした。驚くことにオフィシャルな電子書籍があったのでKinadle版を買ってみました。(1冊500円くらいなのでPART 1も買って読んだ)


バックアップ活用テクニック PART2
第3章がまるまるX1の特集で、126ページにある「最強のコピー・ツール TAPE⇒TAPE "64K Loader Saver" プログラム」というのがそれです。マシン語のプログラムコードが掲載されています。

これを入力するためには、まずマシン語を入力するためのツールが必要です。まあ、なくてもできなくはないのでしょうが、チェックサムの表示ができるものがないと、ミスなく入力するのは大変です。少し前の110ページに載っている「チェックサム付きマシン語入力プログラム」というのを使うと良いようです。こちらはBASICで作られていて、僅か60行くらいのコードなのですが、入力作業はかなり大変でした。昔からそうですが、雑誌掲載のBASICのコードはマルチステートメントがたくさん使われていて見にくいんですよね(^^;) 入力が終わってからもデバッグに少し苦労しました。

この入力プログラムを使って、今度は前述のマシン語プログラムを入力するわけです。サイズはちょうど1Kバイトくらい。16進数のダンプリストを見ながらマシン語を入力するなんて何十年ぶりでしょうか。でも、こちらは意外と楽でした。チェックサムがあるとミスを気にせずやれますからね。入力プログラムの使い勝手はもう1つでしたが、まあ使うのは今回限りだと思うので、問題ありません。

できあがったプログラムはテープに保存し、IPLから起動できます。起動したらLコマンドでマスターテープを読み込み、新品のテープを入れてSコマンドで保存、巻き戻してVコマンドでベリファイするだけです。X1なのでデータレコーダーは自動的に動くし、プログラムのサイズやアドレスを調べたりする必要もないので、簡単でした。プロテクトのないテープなら、皆これでコピーできそうですね。というわけで、無事BASICのバックアップができました。

バックアップは念のため2つ作っておきました。マスターテープは乾燥剤を入れたケースに大切に保管して、普段はこのコピーを使うようにします。これはハードディスクが普及する前の時代の鉄則ですね(笑)

次はこのBASICで何か(まずはいつものアレを?)作ってみようと思います。


関連リンク
SHARP X1C その3 (2021年08月10日)



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