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2023年7月24日
Digital Performer 11
ここ15年くらいDAW(Digital Audio Workstation)はSteinbergのCubaseを使い続けてきましたが、思うところがあってMOTUのDigital Performer (DP11)を買いました。
私はその昔、Digital Performerの前身であるMIDIシーケンサー Performerを愛用していて、思い入れがあります。Performerと比べてCubaseは(特に最近のバージョンは)どうも馴染めないなと思いつつ使い続けてきました。たまにしか使わないせいかもしれませんが、何かやるたびに苦労するんですよね。旧Performerはバージョン6を最後にバージョンアップされなくなってから30年くらいたちますが、Digital Performerへのアップグレードは今でも可能です。これ、なかなか凄いことですよね(^^;) 先日たまたま半額の16,500円でアップグレードできるセールがあり、気まぐれ半分で購入してしまいました。
実際には、まず最初にデモ版を少し試しました。見た目は旧Performerの面影はあまりありませんが、何の設定もせず、手持ちのオーディオインターフェイスで録音までできたのが好印象でした。VSTインストゥルメントの使い方もすぐに分かりました。このあたりの使い勝手はCubaseとも共通点が多いのでその経験が生きたのかもしれませんが、何かやるのにあまり苦労させられないという点では期待が持てました。
更に決め手となったのは、旧Performerで愛用していた、とある機能のことを思い出したことです。Record Beatsという機能なのですが、これはメトロノームなどを使わず適当なテンポで記録した演奏データに対して、後から小節の区切り位置を合わせるための機能です。作曲のときよく使っていたのですが、Cubaseには似た機能がなく(上位版にはあるみたい?)残念に思っていました。
これを使うと自動的にテンポチェンジ情報が入って元の演奏イメージのまま小節が合うので、クオンタイズをはじめとした便利なMIDI編集機能が使えるようになります。更に、あとからテンポチェンジ情報だけ削除すれば、きちっとした(メトロノームのような)テンポの演奏にも簡単に加工できます。作曲のときはいちいちクリックに合わせて弾いたりしないので、かなり重宝します。
Digital Performerだと更に、録音したオーディオデータでも使えるのでしょうか? まだ試していませんが、ギターなどの生楽器を録音しっぱなしにして即興で弾いて、その中の気に入ったフレーズを元に他のパートを作るとか、そういうこともできそうですね。そんなこと考えていたら16,500円ならアリだなと思ってアップグレードすることにしました(^^;)
かつてはVisionと並び2大シーケンサーと呼ばれたPerformer、その頃と比べるとほぼマイナーなソフトと言ってもいいレベルに落ちぶれている印象ですが、昔からの愛用者はプロ、アマ問わず、まだまだ多そうです。ネット上に情報が少なかったり、日本語のマニュアルがなかったり(バージョン10の頃はあったという情報も?)と、逆にCubaseより苦労しそうな部分もありますが、素性の良さは今でも感じられるので、しばらくメインのDAWとして使っていきたいと思います。
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