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2017年11月 9日

Apple IIc その2

カテゴリー: レトロPC

昨日の続きです。Apple IIcは標準でRS-232Cポートを搭載しているので、最新のPCとのデータのやり取りが可能です。ADTProというフリーソフトが定番のようで、エミュレータ等で使われているディスクイメージファイルを簡単に送受信できます。Javaで作られているので、Macでも使用可能です。公式サイトにはケーブルの作り方の解説まであり、至れり尽くせりです。事前に自作しておきました。さすがにApple II、かつての名機、なんでも揃ってますね。

20171109-00002.jpgUSBシリアル変換器も持っているので、今回はMacで試してみました。Apple IIはROMに簡単なシリアル通信のプログラムを持っているようで、最初にそれを使って接続し、Apple II側のプログラムをインストールします。転送が終わると自動的にプログラムが立ち上がるので、そこからはもうディスクイメージの転送が可能です。実際には、まずADTPro自身が入ったディスクイメージからブートディスクを作ることになります。これで次回からは簡単にデータ転送が始められます。

受信したデータはそのままディスクに書き込むことになりますが、Apple IIのディスクは僅か140KBなので、ほんの数十秒で終わります。ディスクは事前にフォーマットが必要ですが、それもこのプログラムから行えます。

20171110-00006.jpgネット上にはApple II用の様々なディスクイメージがあるので、いくつか試してみました。まずはApple IIの名作ゲームの1つ、Mystery Houseです。アドベンチャーゲームの元祖とも言える作品で、かなり以前にパブリックドメインになっていたようです。私も子供の頃、やりたくて仕方ありませんでした。まあ、今やってもあまり面白くないかもしれませんが(英語だし)当時はアドベンチャーゲームという未知の世界に、かなり興奮しました。

とはいえ今の私は、レトロPCは好きだけど、レトロゲームにはあまり興味がありません。子供の頃、パソコンに憧れた理由の1つがゲームだったことは否定しませんが、家庭用ゲーム機が普及した80年代半ば以降は、そういう憧れは半減しました。アドベンチャーゲームはキーボードのあるPCじゃなくちゃできないだろうとか思ってたら、コマンド選択式でどんどん出ましたしね・・・。

ネットを見ているとレトロPC愛好家の多くはゲーム愛好家でもあるようですが、そうでない私は珍しいタイプなのかもしれません。私は単に昔の機械に触れて体感し、愛でたいだけなのです(笑)あとはプログラミングとか、ちょっとした機械いじりがしたいんですよね。実際、この時代のPCは人間とハードウェアとの距離が凄く近いので、機械をいじってるという感覚が非常に強いです。今のPCは人間とハードウェアの間に、何層にも及ぶソフトウェアの障壁が存在していると言っても過言ではありません。その中身もブラックボックスすぎて素人はおろか玄人にも手が出せません。もう少し単純で、ワクワクする最新機器というものが出てこないものですかねぇ。


関連リンク
Apple IIc その3 (2017年11月13日)



コメント

自動運転車時代に「昔はアクセルで加速してハンドルで舵を切ったものじゃ」と懐かしむ感がありますね。たぶん、あと10年か20年経つとそうなると思いますが、行き先を告げるだけで良いというのは便利でしょうけども味気なくも感じます。

投稿者 奥山 : 2017年11月12日 16:02

MTのギアチェンジとかもそうですよね。半クラッチとか、あんな微妙な操作を要求される機械が今でも売られているとは、よく考えてみると凄いことです(^^;)

投稿者 浅利 : 2017年11月12日 19:01

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