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2017年2月16日

KORG volca fm その後2

カテゴリー: DTM/楽器

6日の日記のその後です。あれからネットを検索していて、volca fmをMIDIキーボードで演奏するとベロシティ情報が無視される問題を回避する方法があることを知りました。オランダのRetrokitsという会社が出しているRK-002という特殊なMIDIケーブルを使うことで実現できるそうです。設定にはPCとMIDIインターフェイスが必要ですが、その後はPCなしで使えます。

reface DX -> RK-002 -> volca fmこのケーブル、内部にコンピュータを搭載しているようで、黒いほうの端子から入ってきたMIDI信号を加工して赤いほうの端子から出力するという処理が可能なようです。なんと、MIDIの5V信号を使って(USB風に言えばバスパワーで)動作するので、別途電源がいりません。どんな加工をするかはファームウェアを書き換えることで設定します。

ネットを検索しても日本語のレビュー等は見つけられませんでしたが、値段は€37.19とそれほど高くないので、人柱覚悟で買ってみることにしました。実際には送料が€16.95かかって、合計7千円弱でした。注文はWebで可能で、クレジットカードも使えるようです。私はPayPalで送金しました。注文したのが7日の夕方で、9日の朝に出荷完了メールが来て、16日の午前中にポストに投函(国際郵便)されていました。

さっそく使ってみました。デフォルトではvolca sample用の設定になっているそうなので、まずはvolca fm用に書き換えます。MIDIエクスクルーシブデータを使って書き換えるようですが、Google ChromeのようなWeb MIDI APIに対応したブラウザならメーカーの設定ページからダイレクトに処理が可能です。操作はMIDIインターフェイスの名前と、ファームウェアの種類を選択するだけなので簡単です。

あとは方向を間違えないようにキーボードとvolcaを繋げばOKです。ちゃんと期待どおり動作しています。おそらく、キーボードからノートONが送られてきたら、そのメッセージにあるベロシティ情報を見てコントロール・チェンジ(41番?)のメッセージを作り、ノートONの直前に付加して送り出しているのだと思います。通信量は倍増するはずですが、3音ポリなので反応は全く問題ありません。まあ、ピッチベンドなんかに比べたら余裕ですよね。鍵盤を押すたびにvolca側のディスプレイにベロシティ値が表示されて面白いです。

これで、3音ポリとはいえ、最新の(経年劣化のない)DX7互換音源として使えます。もちろんシーケンサー(DAW)からのコントロールも可能だし、素晴らしいですね。あと、ウィンドシンセの音源としても試してみたいと思います。



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