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2018年5月24日
AKAI S3000XL その後3
20日および21日の日記のその後です。S3000XLにSCSI2SDを取り付けました。事例はネット上にたくさんありますが、以下のサイトがとても参考になりました。機器は違いますが、基本的にこれと同じ方法です。
S3000XL Compact Flash Upgrade | Super Synthesizer Projects
いちばんの難関はケーブルの入手かもしれません。昔のPCで使われていた50ピンのフラットケーブルなのですが、今ではあまり売られていません。実際、SCSIという単語を入れて検索しても数千円もする高価なケーブルしかヒットしません。
しかし、ケーブルダイレクトという店で「MILソケットケーブル 50pin フラットケーブル(メス-メス、ストレート結線)」という名前で販売されているのを見つけました。なんと長さが細かく選べて、1つ数百円程度です。あまりにも安いので思わず10cmと30cmの2つ注文してしまいましたが、実際に使ったのは30cmのほうです。さすがに10cmでは短すぎました(^^;) 送料は400円で、注文した翌日には届きました。
電源のほうはATX電源(自作PC用の電源)のペリフェラルケーブルを加工して作りました。Amazonでも数百円程度で買えます。それを切って5Vのほうだけ使いました。迂闊なことに写真に写っていませんが、先日のMacに取り付けた写真の赤いケーブル(+5V)と、その隣の黒いケーブル(グランド)だけ残して、他の2本(もう1つの黒と黄色)はカットしました。
S3000XL側のコネクタは開けてみるまで種類がよく分からなかったのですが、同じものは持っていなかったので、直接ハンダ付けしてしまいました。1ピンが+5V、2ピンがグランドのようです。念のためテスターで電圧を測ってから付けました。逆にしちゃうと大変ですからね(^^;)
SCSI2SDの基板は、たまたまあった適当なサイズの木材をスペーサーにして、剥がせるタイプの厚手の両面テープで、電源の横の空きスペースに固定しました。
microSDカードは先日Macで正常に動いていたもの(書かなかったけど古い2GBのカード)ですが、S3000XLで使っているとエラーが出てしまうことがありました。うまくいくときもあって何が問題なのかいろいろ調べたのですが、別のカードに交換してみたところ、あっさり解決しました。カードの不具合か、書き込み速度の問題か、もしくは相性ですかね。
交換したカードも2GBですが、マニュアルによるとS3000XLの扱えるディスク容量は最大510MBで、それ以上のディスクを繋いでも510MBまでしか使えないようです。また1つのパーティションは最大60MBとのことです。
SCSI2SDは(私のバージョン5.0は)4台までのSCSIデバイスをエミュレートできるので、512MBx4で使うことにしました。SCSI IDはそれぞれ5,4,3,2を割り振りました。S3000XLでは起動時にID 5のデバイスを確認しに行くようなので、HDDは5にしておくと都合が良いのです。0と1は外付けドライブ用に開けておきました。
パーティションは1ドライブ毎に34MBを15個ずつ用意しました。それぞれA〜O(オー)ドライブとなります。メモリが32MBなので、パーティションがそれより大きくても、あまりメリットがありません。それよりメモリと同じくらいのサイズにしておいて、全部まとめて読み書きするのが良いようです。このあたりはPCとは考え方が違う感じですね。
フォーマットは、不良セクタの検査も入るので(スキップ可)もの凄く時間がかかります。しかし、コピーは予想以上に速いですね。これまでサンプリングしたデータは、まだ2HDのフロッピーディスク1枚分(AKAIフォーマットなので1.6MB)くらいしかありませんが、フロッピーだと数十秒かかります。それが、ほんの数秒で終わるので、かなり快適になりました。
関連リンク
・AKAI S3000XL その後4 (2018年08月12日)
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