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2022年6月 9日

.strandberg* Boden Standard 6 Tremolo その後2

カテゴリー: DTM/楽器

4日の日記のその後です。予告どおり、今回はリアピックアップ交換の話です。

.strandberg* Boden Standard 6 Tremolo最終的に満足いく結果になるまで、かなり遠回りをしました。Twitterにはその都度あれやこれやと書いたのですが、ダラダラ長くしても意味がないので、こちらは要点だけまとめたいと思います。

結論から言えば純正ピックアップ以外に3つのピックアップを試し、最終的にディマジオのTHE TONE ZONEに落ち着きました。更に、内部のサーキット(電気回路)を少しいじっています。

■ディマジオのFREDを試す

まず最初に、古いアイバニーズに付けていたディマジオのFRED(30年物)に替えてみました。ちょっと特殊な音のギターなので、ピックアップを交換してもあまり良くならないのではないかという不安があったからです。長年使用したピックアップなら判断しやすいので、面倒だけど試してみました。

結果は、ちゃんとFREDらしい音になったけど、同時に元々のこのギターの音のキャラクターも残っているという感じでした。まあ当然の結果ですかね。


■SuhrのSSH+に交換

とはいえ純正ピックアップよりはだいぶ良かったので、改めてSuhrのSSH+を買いました。Bodenの上位モデルに付いているピックアップなので、ずっと第一候補でした。まあ、上位モデルとはボディ構造も材質も違うのですが、買う前にいろいろなギターでのレビュー動画を見た限り、悪くないと感じたからです。でも、ちょっと高いですね。


■ボリュームを疑う

これで3つのピックアップを試したわけですが、どれも、もう1つしっくり来ません。悪くはないんですけどね。共通しているのはレンジ感が狭いというかハイが出ないというか、身も蓋もない言い方をすれば(好みもあるでしょうが)単純に音が悪いです。ここまできて、これは電気的な問題なのではないかと疑い始めました。

.strandberg* Boden Standard 6 Tremolo 内部その根拠は、このギターのサーキットです。最初にピックアップを交換したとき、内部を見て少し驚きました。抵抗やコンデンサが意外なほどたくさん付いています。

特に、ボリュームポットにも抵抗とコンデンサが付いているのが気になりました。調べてみると、これはスムーステーパーボリューム等と呼ばれるもののようで、コンデンサでボリュームを絞った時のハイ落ちを緩和し(逆補正?)更にボリュームのカーブが自然になる効果があるそうです。

実際、効果はあるようですが、個人的にこういう余計な回路は好きになれません。これが普通じゃない音の原因ではないかと思って外してみたところ、ビンゴでした。普通のギターのような普通の良い音になりました。

ちなみに、5 wayセレクターはスーパースイッチですよね、これ。このSSHレイアウトの仕様(リアとセンターのミックスで自動コイルタップする)なら普通のセレクターでもいいはずなので、なぜだろうと思っていたら、ここにも抵抗やコンデンサが付いています。とりあえず音に悪影響はないようだけど、場合によっては取ってしまいたいです。


■ディマジオのTHE TONE ZONEに交換

普通の音になったことで、改めてSSH+をしばらく弾き込んでみたのですが、どうもハイゲインのリードサウンドが物足りません。ピッキングのニュアンスが出にくいというか、ハーモニクスが足りないというか・・・。やはりディマジオが好みだったかなと思ったのですが、またアイバニーズから外すのは面倒すぎるので、別のを買ってしまいました。今度はFREDではなくTHE TONE ZONEにしました。やはり私はハイゲインのピックアップが好きです。

結果は、率直に言って最高ですねこれ。伊達に定番と言われているわけではないなという感じです。これで長かった戦いは終わりました(笑)

ただ、このピックアップ、どういう向きに取り付けるかちょっと悩みますね。普通はポールピースがネジになっているほうをブリッジ側に付けるのが一般的ですが、メーカーの写真やピックアップ裏の刻印を見ると逆です。とりあえずそのとおり付けましたが、画像検索するとその逆に付けている人も多いので、そのうち変えてみようかとも思っています。ハムバッカーとしてはほとんど変わらないけど、コイルタップ時の音に違いが出るそうです。

なお、このギターはピックアップの幅が広いタイプが合うようです。ディマジオならF-SPACE、Suhrなら53mm、セイモアダンカンならTBシリーズですね。まあ、昔はそんな区別はなかったので、あまり気にしなくてもいいのかもしれませんが・・・。ちなみに前述のFREDも普通のタイプですが、測ってみたら51.5mmくらいでした。


■交換作業

最後に、ピックアップの交換作業についても書き残しておきたいと思います。

取り付けは少し苦労しました。ボディ直付けのハムバッカーは初めてなのですが、純正ピックアップは取り付け穴が少し大きく(穴にネジ山もない)太めの木ネジで固定されていました。交換するピックアップの穴を広げたくはなかったので(他のギターで使えなくなってしまう!)ホームセンターでM2x24の木ネジを買ってきて固定しました。元のネジよりほんの少し細くて短いくらいです。これできっちり固定できました。

.strandberg* Boden Standard 6 Tremolo リアピックアップのザグリリアハムのザグリはこんな感じ。加工が綺麗です。さすがに安ギターとは違う?(笑) このオレンジの物体はスペーサーで、硬めのゴムかウレタンか、そんな感じの素材です。本当に硬いので、取り付け後のピックアップはガチガチに固定されて、ほとんど弾力を感じません。

とりあえず以上です。フロントとセンターは出力は低いものの音じたいは悪くないので、交換するかどうかはまだ迷っています。でも疲れたので、当分やりたくないですね(^^;)


関連リンク
.strandberg* Boden Standard 6 Tremolo その後3 (2022年07月20日)



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