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2006年3月25日
MC JUPITER-9 85mm F2
1/18の日記(の追記)でも書きましたが、カールツァイスからM42マウントのPlanar T* 1.4/50 ZSというレンズが発売されます。我が愛機*ist DSには純正でM42マウントのレンズをつけるためのアダプター(マウントアダプターK)が用意されていることもあり、非常に気になっています。
しかし、クラシックな仕様のマニュアルレンズをアダプター経由で使うという未体験ゾーンに踏み込むには、5万円強というのはかなり勇気が必要な金額です。そこで、手初めに安いレンズを1本入手して、実用性を確認してみることにしました。ネットで色々と調べてみて、ロシア製のMC JUPITER-9 85mm F2というレンズを購入しました。なんとこれ、新品が1万円以下で買えます。F2なんていう大口径のレンズなのに、あり得ない値段ですよね(^^;) 現行機種のようで、King-2というショップで容易に入手することができました。
マウントアダプターKも持っていなかったので今回購入したのですが、はじめ買おうとしてもどこにも在庫がありません。仕方ないのでネットオークションで購入しました。オークションにはこれの新品が大量に出品されているのですが、こういう人達が転売目的で買い占めているせいで店に在庫がないのかもしれませんね。まあ、相場は定価(1,000円)と同じくらいなので、それほど不愉快というわけでもありませんが、ちょっとフクザツです。
さっそく*ist DSにつけてみましたが、サイズ的にはちょうど良いバランスですね。でも重さはズッシリです。フォーカスリングの操作感もかなり重めで、カメラを構えたまま回すのが大変です。絞りの設定は独特で(私が知らないだけ?)クリックのあるリングで最小絞り値をセットし、クリックのないスムーズなリングで実際に絞り羽を動かすようになっています。前者のリングで設定した値より絞りが閉じないようになっているので、開放でピントを合わせて、すかさず目的の位置まで絞り込んで撮影するという使い方ができます。マニュアルフォーカスのレンズはキヤノンのFDレンズしか使ったことがなかったので、こういうのは新鮮です。説明書がロシア語なので、これを理解するまで数分間悩みました(笑)
*ist DSではカスタムセッティングを変更すれば、こういったマニュアル露出のレンズでも絞り優先AEが使用でき、さらにフォーカスエイドも効くのでピント合わせも意外と楽です。アダプターを使うのでレンズ交換が(AFレンズとの交換が)手間ですが、それほど使い勝手は悪くありません。ただ、測光モードは多分割測光にしていても中央部重点測光になるようで、最初はそれが分からずに苦労しました(^^;) また当然ですが、レンズからの情報が何もカメラに伝わらないので、Exifデータに絞り値が記録されません。マニュアル露出で撮影すれば記録されるのでしょうが、どちらが良いか迷うところですね。久しぶりにメモを取りながら撮影するという不便さを感じました(^^;)
何枚かテスト撮影もしてみました。絞り開放はソフトフォーカスというかフレアっぽい絵ですが、絞り込めばシャープでなかなか良い感じです。近接撮影もそれなりに可能で、ボケも綺麗に感じました。とりあえず1枚、載せておきます。あとで花でも撮ってみたいですね。
MC JUPITER-9 85mm F2
絞り優先AE (F5.6, 1/1500秒, 露出補正 +1.5)
ISO 200, AWB
訂正
・マニュアル露出にしても絞りの選択はできないようです。選択した絞り値がExifに記録されればメモ替わりになると思ったのに残念・・・。
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