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2008年1月23日
HD映像をどう残す その2
昨年12/31の日記のその後です。PS3がDivX Ultraに対応していないことが分かって白紙となっていたこの件ですが、あれから試行錯誤して、当面の方針をようやく決めました。
まず前提となる条件。私の場合、ソースはテレビ番組を録画したものが大半なので、インターレース動画が主になります。PCで視聴するつもりはないのでプログレッシブ化はしません。インターレースのままPS3で綺麗に再生できることが条件です。解像度は利便性を考えて1280x720(4:3のソースは960x720)で統一することに決めました。
コーデックの候補はH.264、VC-1(Windows Media Video 9)、そしてDivXの3つです。この中から使い勝手や画質などを総合的に判断して決めました。
まずH.264。将来性を考えるとこれがいちばんなんですよね。次世代DVDなど多くのメディアで採用されているのを見ても明らかです。ただ、問題がないわけではありません。意外とPCでのエンコード環境が整っていないのです。私が愛用しているTMPGEnc 4.0 XPressもまだHD解像度のH.264に対応していません。フリーのソフトなどをいくつも駆使して納得いくフォーマットに仕上げるのは意外と苦労しそうです。また、互換性が低い(と言うと語弊があるかな?)のもH.264の欠点だと思います。そんなわけでH.264は早々に断念しました。
次にVC-1。知らなかったのですが、WMVにはファイルマーカーというDVDのチャプターに相当する仕組みがあるのですね。実際にWindows Media Playerではメニューから移動が行えました。非常に嬉しい機能ですが、残念ながらPS3はこのマーカー移動には対応していません。R1ボタンとかで移動できたら便利なのにね。でも将来対応してくれる可能性はあるんじゃないかと期待しています。コーデックの将来性についてもH.264ほどではありませんが、一応BDの標準コーデックの1つ(?)にもなっていたりするので安心感があります。TMPGEncもインターレースのAdvanced Profileまでフル対応していて問題なしです。
最後にDivX。DivX Ultraがだめなら独自規格で古さも感じるDivXを選ぶメリットはないと思っていましたが、総合力では意外と高評価です。なんといってもエンコードが速い。これは大きいです。もちろん設定にもよりますが、うちのPCだとDivXなら実時間の2〜3倍程度の速度でエンコードできます。H.264やVC-1は更にその数倍かかるので、この差は無視できません。圧縮率はそれほど拘っていないので、そういう前提なら画質も特に問題を感じません。PS3でのインターレース再生もスムーズで綺麗でした。
というわけで結果。結局DivXに決めました(^^;) 将来性や汎用性、圧縮率など、どれを取ってもいちばん低いわけですが、画質は大差ないし、やはりエンコード速度は重要です。現状ではこれが現実的だと判断しました。将来についても、PS3で再生できれば向こう10年くらいは安心ですしね。
ただ、うちの環境ではDivXでエンコードするとTMPGEncが頻繁に落ちるんですよね。しかも必ずエンコード終了間際に(^^;) 無人運転はちょっと心配です。
余談ですが、PS3のインターレース再生(I/P変換)はなかなか優秀ですね。どの形式でも不満はありませんでした。ちなみにVC-1はPCでの(Windows Media Playerでの)インターレース再生が非常に綺麗でした。逆にDivXは汚いです。マシンやビデオカードにもよるのでしょうが、PCでも視聴する人には重要なポイントかもしれませんね。
関連リンク
・HD映像をどう残す その3 (2008年02月17日)
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