« 富士通 FM-7 その3 | メイン | 写真日記239 »

2017年10月22日

EPSON HC-40 その3

カテゴリー: レトロPC

16日の日記のその後です。データレコーダーとRS-232Cのケーブルを作りました。

EPSON HC-40 自作ケーブルHC-40のデータレコーダー端子はミニDIN 5ピン、RS-232C端子はミニDIN 8ピンと、規格品ではあるものの他機種にはあまりない独自のピンアサインです。特に5ピンは珍しいですね。

データレコーダーは今回もPCMレコーダーで代用する予定なので、リモート端子は省きました。これ、PC-8001用のときは詳しく書きませんでしたが、市販のモノラル音声ケーブルを2つに切って、そこにPC側のコネクタをつけています。これによって部品代の節約と(市販ケーブルは非常に安いものが多い)工作の手間を減らしています。ちなみにミニDINはコネクタのシェルが細いので、ケーブルが穴に通らなくて苦労しました。ケーブル側の黒い皮膜を少し削っています。

RS-232Cケーブルも、市販の安い延長ケーブルをカットして利用しました。RS-232Cは接続相手によってストレートとクロスという2種類のケーブルを使い分ける必要があるので、どちらのケーブルを作るべきか迷いましたが、HC-40の端子を今の標準のD-Sub 9ピンに変換するケーブルというコンセプトで(つまりストレート)短めに作りました。ここに市販のケーブルを繋いで使います。この方法ならこれ1本で、どんな目的にでも対応できます。

ただ、購入したケーブルが実は延長ケーブルではなかったようで、コネクタはオスとメスなのに、ネジは両方ともオスという珍しいタイプでした。したがって、ケーブル同士のネジ止めはできません(^^;) まあ、常時接続はしないと思うので、実用上は問題ありません。

また、今回のミニDINコネクタの部品には、1つ問題というか誤算がありました。HC-40の接続端子はボディから少し奥まった位置にあり、ケーブルのコネクタが太いとうまく刺さらないのです。今回購入したコネクタはまさにそれで、仕方ないのでシェルの先端を少し削っています。5mmくらい削ればOKだと思いますが、後から加工したので少し汚くなってしまいました。


EPSON HC-40 背面本体背面の写真も載せておきます。レトロPCを入手しようと思ったときに、ネット上にあるインターフェイス部分の写真はかなり参考になるので、私もささやかながら、それに貢献したいと思います(^^;) 端子は、向かって左からCASSETTE、SERIAL、RS-232C、PRINTER、ADAPTORです。SERIALとRS-232Cの違いは、よく分かりません。

PCの下にある黒いものは、100円ショップで購入したB4サイズのPCケースです。HC-40はほぼピッタリA4サイズですが、現代のノートPCより厚みがあるので、大きめのものを買いました。たったの100円ですが、家で埃や紫外線を防ぐ目的なら十分です。

ボディ後部の両端には収納式の足があり、全体に角度を付けることができるようになっています。液晶のチルトアップとあわせて多少の角度調整が可能です。この手の機器はデスクトップで使うと照明が映り込みやすいのが難点ですが、ちょっとでも角度を変えるだけで見やすくなるので、こういった機構はかなり有効ですね。


作成したケーブルの動作はまだ簡単にチェックしただけですが、2つとも問題なく使えています。RS-232CはWindowsマシンとクロスケーブルで繋いで、最高速の38400bpsでの通信を試しました。HC-40からの送信はBASICのLISTやSAVEコマンドが対応しており、例えば以下のように記述するようです。

LIST "COM0:(G8N10NN)"

右のほうの括弧内の記述は初期化コマンドです。これはエプソン独自のものか、もしくはCP/Mも同じでしょうか? いちいちマニュアルを見ないと分からないのが非常に面倒です。簡単に書くと、最初のGが38400bps、次の8は8bit、次のNはパリティなし、次の1はストップビット1、次の0は英語の説明が長くて適当なのですが(笑)これでハードウェアフロー制御がONだと思います。次のNはXON/XOFFなし、最後のNがShift-in/Shift-outなしです。詳しくはBASIC REFERENCE MANULAのChapter 5に解説があります。

試した限り、LISTとSAVEはどちらも同じことをやっているようで、送信データは同一でした。中身は単なるテキストデータで、終端にはEOF(1AH)がついていました。

逆にHC-40での受信はLOADコマンドで可能なはずですが、今のところうまくいっていません。Windows側から、SAVEで受信したデータをそのまま送信してもだめでした。そもそもHC-40側の受信がうまくできていないのかと思って、OPENとINPUT文で簡単な受信プログラムを組んで試したりもしたのですが、そこは問題ありませんでした。ハードウェアの不具合ではなさそうです。LOADコマンドの仕様が分からないので、ここはあとで調べてみたいと思います。



コメント

よろしければコメントしてください。

※メールアドレス以外の項目はこのページ上に公開されます。個人情報などの入力にはご注意ください。




保存しますか?


「投稿」ボタンを押してから書き込み完了までに多少時間がかかる場合があります。ご了承ください。