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2017年10月16日

EPSON HC-40 その2

カテゴリー: レトロPC

一昨日の日記の続きです。前回、書ききれなかったことと、新たに分かったことがあるので、少し書いておきたいと思います。

まず、キーボードには1つトラブルがありました。使っていると、たまにキーが入力できなくなるというものです。ダメなキーは決まっておらず、そのつど全体のうち4〜5箇所のキーが入力できなくなります。いじっているうちに直ったり、別のキーが入力できなくなったりします。

ボディを持ち上げて裏返して戻したりすると直ることが多かったので、どこか接触が悪いのだろうとキーボードを外してみると(このHC-40は簡単に別の種類のキーボードと交換できるようになっている)キーボードを固定するネジが少し緩んでいることに気づきました。また、キーボードと本体の接点が少し錆びていました。無水エタノールで綺麗にし、きちんと取り付け直してみたら、見事に復旧しました。その後は全く発生していません。


キートップは全て外して洗浄したわけですが、大きなキー(スペース、SHIFT、RETURN、NUM)にはスタビライザー(針金のようなパーツ)が入っており、いちど外すと取り付けには苦労します。特にスペースキーには両端にスプリングも入っており、かなり難しいです。キーの裏にあるスプリングの支柱もデリケートなので、安易に取り外さないほうが良いと思います。ただ、このスプリングはなくても全く支障がなさそうなので、無理に付けなくても良いのかもしれません。途中そのパターンも試してみましたが、スタビライザーだけで十分に安定します。


次に実際の使い勝手ですが、ネット上にはこのHC-40の情報がほとんどありません。ただ、この機種は海外ではPX-4という名前で売られていたようで、そちらの名前で検索してみると日本国内よりたくさんの情報があります。この機種に限らず、ハンドヘルド人気は向こうのほうが上ですね。日本では漢字表示ができない古いPCは実用になりませんが、欧米だと関係ないので、そういう理由もあるのかもしれません。

更にWikipediaを見ると、海外のEPSONがこのシリーズのPCのマニュアルやソフトウェアを配布しているとの情報があります。残念ながら見つけられなかったので既に過去の話なのかもしれませんが、モノ自体はあちこちにあったので、ダウンロードしておきました。まあ若干グレイですが、過去に配布されていたものならOKですよね。

実際、このマニュアルはかなり参考になりました。特にハンドヘルドPC特有の事柄については他機種の常識が通用しませんから、マニュアルがあると助かります。各種インターフェイスの端子のピンアサインも分かりました。あとでデータレコーダーやRS-232Cのケーブルを自作しようと思っています。


CP/Mについてもいろいろいじってみましたが、残念ながら標準装備のROMに搭載されているのはDIR、REN、TYPE、ERA、SAVE、USERなど基本的なコマンドのみで、他は別売りのROM(当時のカタログにある5,000円の「拡張 OS-ROM」と言うやつかな?)に入っているそうです。BASICを使うだけならなくても問題ありませんが、ファイルコピーはおろか、ファイルサイズの確認すらできないのは寂しいですね。OSを使っているという気が全くしません(^^;) そのROMにはターミナルプログラム等も入っているそうなので、機会があれば入手したいですね。でも難しいかな・・・。

ちなみに、このROMイメージもPX-4用がネットにあることはあるのですが、意外と大きいので、どうやって実機に持っていって、どうやって焼くかが問題ですね。ファイルのコピーやターミナルなんかは、BASICでプログラムを組んでも良いし、あとは別にHC用じゃなくても汎用のCP/M向けプログラムなら動くものも多いでしょうから、代替品を探したほうが早いかもしれませんね。


関連リンク
EPSON HC-40 その3 (2017年10月22日)



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