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2018年3月30日

Apple Macintosh Plus その2

カテゴリー: レトロPC

27日の日記のその後です。Macintosh Plusにはボディ後部にバックアップ用の電池を入れる場所があるのですが、入手したものには入っていませんでした。これがないと内蔵時計や一部の環境設定が保存されません。しかし、ここで使うのは単3サイズ(微妙に違う?)で4.5Vという特殊な電池で、今ではかなり入手が難しいようです。


3.6V 塩化チオニルリチウム 単3形電池
調べてみると、同サイズの3.6Vの電池があり、それでも使えるようです。Amazonのマーケットプレイスに、送料込み800円のものがあったので、購入してみました。4.5Vに比べると長持ちはしないのでしょうが、とりあえず問題なく動作しています。一応、使う前にテスターで電圧を測ってみたのですが、3.7Vくらいでした。切れたらまた測りたいと思います。

なお、この手の電池は時計のバックアップ用というイメージが強いですが、電池がないとマウスの移動速度の設定もクリアされ、いちばん遅くってしまうようです。これがどうしようもなく不便でした。起動するたびに、いちばん速い速度に設定していました。


また、内蔵のフロッピーディスクドライブの動作確認をしていなかったので、試してみました。まず念のためクリーニングディスクでヘッドクリーニングをしてからディスクのフォーマットとファイルのコピーをしましたが、特に問題なさそうです。スピードも意外と速いので、ちょっと驚きました。オートイジェクト(ディスクの自動排出)も問題ありません。動作音も快調そのもので、全くぎこちなさがありません。これなら、しばらくは大丈夫でしょう。まあ、フロッピーディスクで出てきた古いソフトをインストールする機会でもなければ、使わないと思いますけどね(^^;)


漢字Talk 6.0.7漢字Talk 6.0.7も見つけたのでインストールしてみました。英語版と比べると、予想以上にメモリを食いますね。写真はインストール直後のものですが、アプリケーション用には269KBしか空きがありません。

メモリが少なくてもテキストエディタくらいなら動くかと思って、懐かしのYooEdit(後にJeditが登場するまでは愛用していた)を試してみましたが、大きなファイルが開けなかったり、文字入力中にシステムエラーが出たりと、ギリギリで動かないようでした。

YooEditしかし、そのあとコントロールパネルに「漢字キャッシュ」という項目があることに気づきました。64KB使用されていたのでオフにしたところ、安定して使えるようになりました。たかが64KB、されど64KBですね。

漢字Talk付属の日本語入力システム「2.1変換」がどうしようもなく使いづらいけど、これでとりあえず書き物なら実用になるでしょうか(^^;) まあ、あえてこんな古いマシンでやる意味もないし、普段は英語システムで使ったほうが良さそうですね。


また、これは当時からよく言われていたことですが、日本語版は英語版に比べるとGUIデザインがあまり綺麗ではありません。英語版はシステムフォント(主にGUIオブジェクトで使用)が太字のChicagoで、これが美しいんですよね。一方アプリケーションフォント(主にアプリケーション内のコンテンツで使用)は細字のGenevaです。日本語版はどちらもOsakaですが、これはどちらかというとGenevaに近いデザインです。容量の関係で分けられなかったのだと思いますが、そのため無難なフォントになってしまったのでしょう。

なお、せっかくインストールしたので、System Pickerを使って両方のシステムを切り替えられるようにしました。複数のシステムの混在はパーティションを分ける必要はなく、システムフォルダを別の名前で(別の場所でも可)コピーするだけでOKです。

この頃のMacは本当に分かりやすくて便利ですね。私は当時のMacOSがUNIXベースのMac OS Xに変わったとき「私の愛したMacintoshは死んだ!」とか思ったのですが(笑)その想いは今でも変わっていません。失われていた感覚が、だんだん蘇ってきました。


関連リンク
Apple Macintosh Plus その3 (2018年04月09日)



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